愛を叫んだ 2014年12月08日(月) 【葉アン(シリアス?)】 米津さんのアイネクライネに触発されて。 同じアルバムの曲の中から妄想した蓮メイも書きたいと思ってはいるんですが、尊すぎて、脳内になんとなく映像は浮かんでも雰囲気的に文にするのが難しいっす。自分の表現の引き出しの少なさに落胆するのが最初からわかっている。 女ってのはね、いくら信用している相手でも、思っていること、考えていることをピンからキリまでは話さないもんなのよ。あたしみたいなのは特にそう。 そういうときは、別に毎回損得を計算している訳ではない。ただ話さないだけ。そこに悪意もなければ、理由もない場合もある。 だからわからないでしょうね。 勿論あんたはあたしの1番の理解者だし、あたしの弱いところも知っているけれど、それでも強い女だと思ってる。 じゃあ、それらしく振る舞うしかないじゃない。確かに精神的にも実力的にも自信はあるけれど、あたしの全てを知っているのは結局あたししかいない。 生まれてこなければ良かった。せめて人間以外に生まれていれば、苦しみも勘違いも戸惑いもなかっただろう。自分を捨てた母親の記憶だって、すぐに未練なく忘れられたかもしれない。動物でも、泡でも塵でも何でもいいから消えられたら楽だろうって。 葉に会うまでは、そう思っていた。 消えていたら、あいつに出逢うことはできなかった。 あたしは人の心がわかるのに、なんで皆はわからないの?何であたしだけなの?1番気になる人の心は、黙ってたって真っ直ぐ頭に入ってくるのに、あたしの心はあいつに伝わってくれない。それがもどかしかった。ひどく面倒で仕方ない。 言葉で、表情で、しぐさで、問いかけに返事をする。意見を言って、会話をする。 自分の気持ちを伝えるなんて、やり方がわからない。だってそうしたいと思う人間なんて、今まで1人もいなかった。 あたしを選んでくれてありがとう。 救い出して、手を引いて、名前を呼んで、笑ってくれた。 あたしのためにマタムネを失ってしまったから、いつまでも負い目は残るし謝りたくもなる。彼のことは二人にとって消えることのない悲しみで、忘れられないし忘れようとも思ってない。 でもそのおかげであたしは死なずに、愛する人と手を取り合って、今生きていられる事実がある。 こんなに奇跡を感じるのは、今までの短い人生が不幸だったからじゃない。他のどんな奴の幸運と比べたって、葉と一緒になれたのは世界一の幸せ者って言ってもいいくらいよ。 一生かけて恩返しをすると決めた。なのに、あんたが過酷で非情な試練を迎えて、大きな暗闇の渦に飲み込まれそうになったとき、あたしが力になれた部分なんてどれだけ小さかっただろう。あいつはあたしの闇をたった数日で根本的に解決してくれたのに、あたしにはそれが不可能だった。 自分の手で自分の兄を殺さなければいけないと、家族から告げられて。 現実に腹を立てた。ふざけないでよ、あたし、側に居て少しでも支えて、一緒に考えて立ち向かうことしか出来ないのよ。 笑えない冗談だけど、優しい葉がこんなに辛くて苦しむのなら、ハオが身代わりになればいいのにと思ったこともあった。立場が全く逆だったらいいのに。そしてハオが麻倉家と世界のために葉を殺しに来たら、あたしが身を呈してでも護ればいいんだ。 例え人間を滅ぼそうとしている危険思想を持っていても、あの闇からあたしを救い出してくれた男なら、あたしはその陰謀に賛同してたかもしれない。なんていう怖くて笑えない冗談。だってあたしも人間が嫌いだったのは確かだもの。 このことは葉には言っていない。そう、全てを話してはいない。 あの人はやっぱり優しくて太陽みたいな人だから。あたしもその優しさに見合う女になりたかったから。 想いを馳せれば、始まりはやっぱり原点で。 「アンナ」 照れ笑いながら、少し恥ずかしそうに、あんたはあたしの名前を呼ぶ。 涙で目の前がぼやけて、知らなかった感情に周りごと包まれていくような。どこまでも温かい、指先から伝わるもの。 これからもこの祈りが永遠に続いていきますように。 ねえ、愛してるから、隣に立ってていいですか? 00:41 コメント(2) [コメントする] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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